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2014-07-24

相続その他の一般承継


(特許を受ける権利)

特許法第34条第4項

 特許出願後における特許を受ける権利の承継は、相続その他の一般承継の場合を除き、特許庁長官に届け出なければ、その効力を生じない。


同第5項  
 特許を受ける権利の相続その他の一般承継があったときは、承継人は、遅滞なく、その旨を特許庁長官に届け出なければならない。


(登録の効果)

特許法第98条

 第1項第1号
特許権の移転(相続その他の一般承継によるものを除く。)、信託による変更、放棄による消滅又は処分の制限

 第2項
前項各号の相続その他の一般承継の場合は、遅滞なく、その旨を特許庁長官に届け出なければならない。



相続その他の一般承継の場合の権利の移転については、

上記の通り、条文に定められています。


「特許を受ける権利」のときも、「特許権」のときも、

遅滞なく、その旨を特許庁長官に届け出なければならない」ことは同じです。

(98条2項には「承継人は」が入っていないのは、なぜなんですか?)



この相続による承継の書類を扱う機会がありましたので、

提出書類の一覧をメモっておきます。



まず、事案はこんな感じをイメージしてください。

ある会社の初代の社長さんがお亡くなりになり、

息子さんが2代目として会社を継いでいるとします。


この会社関連の権利は、会社が権利者となっているものもあれば、

先代の社長さんの個人名義となっているものもあります。

会社名義のものは、社長さんが代替わりしても何も変わりありません。



でも、先代の社長さん名義の権利は、

相続によって相続人に承継されていますので、

特許庁長官に届け出なければなりません(98条2項)。


特許・実用新案・意匠・商標のそれぞれについて、

権利化したものと出願中のものがありますが、

まずは、すでに権利化されているものについて一斉に手続をしました。



さて、特許庁長官に届出


と条文はサラっといって終わりですが、

じゃあ、実際何を提出するかというと、


相続による○○権移転登録申請書

という書面を提出します。

(○○には、特許、実用新案、意匠、商標が入ります)



それと添付書面です。

 

(1)被承継人の戸籍謄本※

(2)遺産分割協議書

(3)相続人の戸籍謄本及び住民票

(4)包括委任状(包括委任状番号の記載)



(1)~(3)は、最初の一件のみ原本を添付し、

その他の件については援用します。



※戸籍についてはちょっとややこしくて、

戸籍の電算化により、それ以前に婚姻などで籍を抜けた人が記載されていません。

なので、普通に戸籍謄本をとると、

相続人が全員記載されていないこともあります。

3人兄弟なのに、長男しか記載されていないなど。




そこで「改正原戸籍」というものが必要でした。


つーか、電算化するなら、ついでに以前の分も、

つるつるっと出せるようにしないのですか、そうですか

知らない人、結構困ると思うんですがー。



こうして、案件ごとに作成した「相続による○○権移転登録申請書」に、


印をぺったんと押し、

収入印紙(1通につき3,000円)を貼ります。


最後に必要な部数のコピーを取り、

受領確認用のはがきととも封筒に入れて、


郵便局へ。


おつかれさまでした



ハンコも一時に沢山押すと、意外なほど大変だと初めて知りました。

souzoku syoukei 




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テーマ : 雑記
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プロフィール

タコ弁

Author:タコ弁
平成25年弁理士試験合格
平成26年弁理士登録
平成27年特定侵害訴訟代理業務試験合格
平成28年付記登録
平成31年4月2日から弁理士6年生!
平成29年3月20日付けで17年程勤務した特許事務所を退職。
その後、母親の面倒みながらゆっくりペースで開業準備。
平成29年5月25日、埼玉県川口市に事務所開設。
平成30年7月8日、東京都西東京市に【西東京オフィス】開設

勉強開始~弁理士登録まで、
そこから更に付記登録まで、
さらには独立にいたるまでや、
実務に関する覚書など、
タコのイラスト入りで綴ります。
元受験生の一サンプルです。
受験中は代々木塾にお世話になりました。

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